路上の結末 リハビリ日記 SRへの道程

大腿骨骨折からのリハビリ、そしてSRを目指そうという記録

大晦日の出来事

朝7時。

festive500の達成に向け走り出す。

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コースは霞ヶ浦1周ショートカットコースにりんりんロードを絡めて、帰宅した時に残り142キロを完走しているようになんとなく設定。

カスイチは風も弱く順調に進む。

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りんりんロードに入ってから小雨が降り出しましたが、気になるほどではありませんでした。

自宅までの距離を考えて、折り返しは「平沢官衙遺跡」に設定し、りんりんロードを外れて向かいます。

「北条大池」の手前の交差点を左右を確認して通過。目的地はもう目と鼻の先。雨は少し強くなっていました。

その時です。交差点のグレーチングを通過した時、ツルッと(多分)前輪がスリップ。

なすすべもなく、そのまま右側に転倒。落車。アスファルトに右脚付け根を強打し、転げてしまいました。

まさに一瞬の出来事、思いもよらない事態で、激痛もありましたが、最初は「うわっコケちゃった恥ずかしい〜」(誰も見てませんが)くらいにしか思っていませんでした。

スピードもそれほど出してなかったはずなので、打撲程度で痛みが引けば大丈夫だろうと思っていたのですが、立ち上がれないので、ズルズルと腕だ身体を動かして道端に移動。

自転車も手で引っ張って避けさせました。

通りがかった軽トラに乗ったおじさんが「大丈夫か!救急車呼ぶか!」と声をかけてくれましたが「大丈夫で〜す」と答えて座って、というか半身で寝転んでおりました。

雨もだんだん強くなってきました。

身体も徐々に冷えてきます。

何度か立ち上がろうと踏ん張りますが、全くダメ。右脚は激痛が走ります。

そのうち母娘の親子の乗った車が止まり「大丈夫ですか?」と声をかけてくれます。

「大丈夫です。」と答えますが、実はそろそろまずいかな、これは、と思い始めていました。

自力で動くのは無理と判断して、携帯を取り出し妻に迎えの要請をしました。

まだこの時は救急車を呼ばなくても、何とかなると思っていました。

雨に打たれ、かなり寒くなってきました。

先程声をかけてくれた親子の車がまた通りかかり「本当に大丈夫?」と声をかけてくれます。

「家の者に迎えを頼んだので大丈夫です。」と答えました。

「何もしてあげられないけど…」とカイロとビニール傘を使ってと渡してくれました。

このビニール傘は雨が本降りになっていたので、本当に助かりました。

どれだけ時間が経ったことでしょう。妻が迎えに来てくれました。

自転車を車に乗せ、肩を借りて立とうとしますが、全くダメ。痛くて立つこともできません。まず、動けないのです。

頑張ったのですが、もう無理。観念しました。

「救急車呼ぶよ!」と妻が119番しました。

「あ〜遂に初救急車か。こんな大晦日の日に…」

寒さでシバリングも止まりません。

そして、意外と早く、救急車のサイレンが聞こえてきました。